西麻布の邸宅地にオーナー住居兼収益物件の計画。法規制内でいかに最大限の床面積を確保出来るかがポイントである。幸い敷地の向きがよく、日影規制の影響が少ないため出来るだけ階高を低く抑え、4階建てとし許容一杯の床面積を確保する。建物は建ぺい率一杯建てたが、敷地に閉塞感が出ないよう配置に気遣う。まず建物を2棟に分け7度角度を振って出来た隙間を共用動線部とした。少し振る事で対立する壁がなくなり視線も流れる事から、閉塞観がなくなる。これは隣家との間に出来る空間にも言える事で、窓から隣家まで斜めに視線を通す事により、実際に視線の距離も取る事が出来る。賃貸部分は、水回りをまとめて一つにして窓を設け自然光を入れ広く見せつつコンパクトにするなど、限られた空間を広く見せる工夫をしている。
名称/VILLETTA Nishi-Azabu
所在地/東京都港区
主要用途/併用住宅
構造/鉄筋コンクリート造
規模/地上4階建
竣工/2014年2月
敷地面積/170.32㎡
各階面積/1F:95.9㎡/2F:92.22㎡/3F:92.74㎡/4F:93.16㎡
延床面積/374.01㎡
外装/打放コンクリート仕上
設計/藤岡郁建築設計事務所